『ドラゴンボール』の特異点

ドラゴンボールの作者として有名な鳥山明先生が亡くなった、というニュースが飛び込んできた。

 

ドラゴンボール

 

私がこの作品と出会ったのは小学校低学年の時期で、ジャンプ連載完結からおよそ10年経ったときだった。

児童館でコロコロを楽しみに読んでいた私が、少年漫画への入口となったのは間違いなくドラゴンボールだった。そして、そういった読者は日本に数多くいるだろう。

 

その事実だけですごいよね。

 

ドラゴンボールは、現在ヒットしている他の少年/青年漫画と明らかに異なると考えてる。それは圧倒的に思想を欠いている点である。

いまパッと、ヒットしてる漫画を思い浮かべてみると、何らかの思想や作者が伝えたいであろうことをおそらく汲み取ることができると思う。

しかし、ドラゴンボールではそれが出来ない。ドラゴンボールを実際に読んでいても、人生や世界について何か考えさせられるなんてことはなかった。ただただ純粋にワクワクさせてくれる面白いものであった。

 

おそらく、こういったことが要因で、全世界かつ多くの子どもに愛されるのだろう。

読んでると現実を忘れるし、読み終わった後も特に現実に引き付けて何かを思うことはない。本当にピュアな漫画世界を楽しめる。

 

大人になるにつれて、作者の主張や普遍的なテーマを感じる作品が好きになったし、現在ヒットしてる漫画作品はもれなくそれらが詰まってる。

これを見て思うに、純粋な「少年」漫画はドラゴンボールで終わったのだと思う。思想や現実社会から解き放たれた漫画世界はドラゴンボールで完成された、と言って良いとすら思う。

 

他にも思うところはあるけれど、とりあえずこんなところで。

 

特にカルチャー史に詳しいわけでもなく調べたわけでもないので、思いつきで書いただけです。

アブダクションと帰納の違いについて

アブダクションとは、ある現象についての説明として仮説Hを形成し、その仮説Hを経験的にテストすることである。例えば、ある現象「いつも行くスーパーが今日休みだった」を説明する仮説として「そのスーパーは毎週木曜日に休む」を形成したとする。この仮説は、「今日は木曜日である」という経験的に確かなことからテスト可能である。

一方、帰納とは同じ種類の現象から一般的な法則を導き出す推論である。例えば、「そのスーパーは先々週の木曜日休みだった」「そのスーパーは先週の木曜日休みだった」「そのスーパーは今週の木曜日休みだった」ことから、「そのスーパーは毎週木曜日に休む」というより一般的な法則を推論する。

この2つの推論の重要な差異は、仮説の位置づけである。アブダクションは仮説形成法と言われるように、まず仮説を前提として推論を始めている。一方で帰納法は仮説を前提とせずに、経験的な事柄から蓋然的な命題を導き出している。

しかし、この区別はあまり本質的ではない。なぜなら、帰納法に関しても、何らかの暗黙の仮説が用いられているからである。先ほどのスーパーの例でいえば、帰納的に推論するために集めた事象3つは、「もしかしたらスーパーは毎週木曜日になると休むのかもしれない」という暗黙の仮説を用いている。そうでなければ、先々週、先週、今週の各木曜日がたまたま事象として集まるわけはない。明確な意志をもって、この3つの事象を持ってくることで、より一般的な命題「そのスーパーは毎週木曜日に休む」を導き出そうとしている。

とすると、帰納法で用いられている暗黙の仮説はどこから生じたのであろうか。それは、アブダクションによってである。まず初発としてある現象を観測する。そしてアブダクションによって仮説を形成する。ここまでが帰納法では範囲外として扱われている。したがって、帰納法とは、アブダクションによって形成された仮説を、経験的に確かめるための推論であるといえる。

ということは、アブダクション帰納の違いとは、アブダクションが仮説を「発見」する役割を担うのに対して、帰納が仮説を「正当化」する役割を担うということである。

 

 

備考

仮説を正当化する推論として、演繹があってもよいだろう。実際、仮説演繹法というタームはある。しかし、上記で説明したような、所謂、仮説帰納法との違いはあまり分からない。正確に言えば、正当化するための過程としてどちらが優れているかや、どういった特質がそれぞれにあるのかは不明瞭である。演繹と帰納の一般的な違い(真理保存性の有無)をそのまま継承しているだけなのだろうか。

2023.2.3

深川の神社で豆まきをした。ああいうホモソーシャルな空間はほんときつい。

 

勉強頑張ります!

明日はTOEFL iBTです!まずはお試しにいまの実力をはかります。ここでいいスコアは期待してないです(予防線でもなんでもなく)。現状を知るための模試みたいなかんじ。2,3ヶ月後には8割のスコアを達成します!

 

2023.01.29

皓星社のシリーズ紙礫

https://www.libro-koseisha.co.jp/category/literature_criticism/kamitsubute/

面白そう

 

 

デカルトについてレポートを書く」とはどういうことか?

file:///C:/Users/IKD06/Desktop/20170423.pdf

哲学史に関するレポート課題を設定する上での諸類型を提示。

個人的には、スライド19枚目が、自身の内容理解を問うための問題設定に役立つ。

「〇〇と××を比較せよ」という問題設定で自分で解いてみるのがいいかも。

 

『見ることに言葉はいるのか――ドイツ認識論史への試み』4月公刊

入手すべし

 

再現性の科学: 脳科学は実世界で役に立つか - Speaker Deck

神経科学の研究手法のお話。専門外でとても難しいがタメになる。統計手法なども勉強しないとダメだね~。

 

Intuitions are never used as evidence in ethics | SpringerLink

直観が倫理学において記述的証拠として使われているという主張を否定する論文。

面白そう。

 

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jopp.12277

Are Intuitions Treated as Evidence? Cases from Political Philosophy*

直観を証拠に使っているCohenとDworkinから論証する。

面白そう。

 

Is pleasure all that is good about experience? | SpringerLink

実験哲学から快楽説を拒否。価値の多元主義を取る。

 

『動物という隣人: 共感と宗教から考える動物倫理』2月下旬公刊

動物倫理はそこまで関心ないが、一応

 

Higher-Order Evidence and Calibrationism

オープンアクセスだったので入手。至急読む。

 

https://app.speechify.com/

めちゃ便利そうな予感。積極的に使っていく。

 

 

ノートをたくさん購入した。紙でメモしていこうと思ったから。

ベローチェが激混みだったのでずっと家にいた。

 

『恋のツキ』

最終話の「負けてもいい賭け」ってのには感銘した。負けてもいいと思えるなら気楽に生きていけるし、ダメだったときの不安に押しつぶされそうにもならないだろう。

僕にとっては、もし就職するならば、それなりに出世して稼ぎたい。この賭けには絶対負けたくない。でも、もし院進をして博士課程までいってそれでも自分の能力が足りずポストにもつけなかったとしても、この賭けには乗りたいな。

負けても後悔しない賭けというかむしろそこに賭けたことを自分が誇れるものにこそ賭けるのがいい気がする。

迷走中

大学院に進むか就職するかで迷っている。

大学院入試、大学院後の就職、自身の研究能力などに不安を抱えている。これら不安を解決するには就職活動をしたほうがいいのかなと考えている。

ここ1週間くらいずっと悩んでおり結論は一切出ていない。

とりあえずは同時並行で進めるしかないかなあ。内定がもらえれば、大学院入試に落ちても安心だし、仮に大学院入試に受かればそのときに就職するか否かを選択すればいいし。その時期には卒論もある程度進んでいるだろうから、自身の研究能力もある程度知れるかもしれない。そこら辺を総合的に考慮して、そのときにもっている内定と、仮に大学院入試に合格している状態であり、かつ自身の研究能力に不安があるならば、やはり就職すればいいだろう。

 

ということで、どちらにおいても重要となる英語能力の検定を早急に受けます。大学院入試には必要だし、就活でも何か書けるものが必要だろうから。大学院入試にも使える検定であるTOEFLを受けます。

 

https://www.musabi.ac.jp/wp-content/uploads/2022/05/CEFR_01.pdf

頑張るよ~

『英語と一緒に学ぶドイツ語』

『ドイツ語練習問題3000題』

 

『「科学的思考」のレッスン』

『科学哲学入門』

『一冊で分かる科学哲学』

心の哲学

『感情とクオリアの謎』

 

『哲学の歴史1』

 

『英英英単語 中級』

『最短合格! 英検(R)1級 リスニング問題 完全制覇』

www.youtube.com

 

『論証の教室』

 

『Contemporary Debates in Epistemology』

Epistemic Closure (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

Epistemic Contextualism (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

Evolutionary Epistemology (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

Feminist Epistemology and Philosophy of Science (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

Moral Epistemology (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

A Priorism in Moral Epistemology (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

Naturalism in Epistemology (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

Reliabilist Epistemology (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

Social Epistemology (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

Feminist Social Epistemology (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

The Epistemic Basing Relation (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

Epistemic Closure (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

Epistemic Paradoxes (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

Epistemic Self-Doubt (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

Epistemic Utility Arguments for Probabilism (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

 

院試や将来への不安で押しつぶされそうですが、コツコツと頑張ります。

定期的に読んだものをまとめてあげたいと思います。